歌手のトム・ジョーンズ、失読症と格闘しながら、イギリスのテレビ映画で本格的に俳優デビュー
イギリスの歌手トム・ジョーンズが、イギリスのテレビ映画「キング・オブ・ザ・テッズ(原題) / King of the Teds」に出演しており、ジョーンズは失読症と格闘しながら撮影に臨んだことをテレグラフ紙(電子版)が伝えた。
トム・ジョーンズがカメオ出演! 映画『マーズ・アタック!』写真ギャラリー
ジョーンズは、1996年にティム・バートンの映画『マーズ・アタック!』に本人役でカメオ出演しているものの、実質的な映画出演は今回が初めて。アリソン・ステッドマンやブレンダ・ブレシンらとの共演を楽しんだものの、歌うことと演じることの違いになかなか苦戦もしたとのことだ。
「歌は、イメージを膨らませなければならない。わたしはイメージの中で物事をとらえる。失読症なんだ」と明かしているジョーンズは、監督と脚本を担当しているジム・カートライトが、ある言葉がほかの言葉へとつながっていくのだから、一語一語に忠実であることが重要と言うのに対し、「そんなにセリフが重要だとは知らなかった。演技はアドリブなんだと思っていた」と演技にまったく違う印象を抱いていたようだ。
子供のころ人気者でもてはやされた、元瓶工場の労働者の話で、ジョーンズ本人とも共通点があるという。「キング・オブ・ザ・テッズ(原題)」は、5月3日にイギリスのテレビ局Sky Artsにてオンエア予定。(鯨岡孝子)