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ピンク映画大賞表彰式に女優陣ら登壇 ピンク映画50周年の年の特別賞は監督生活40年の大ベテランに!

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里見瑤子と特別賞を受賞した大ベテラン深町章監督
里見瑤子と特別賞を受賞した大ベテラン深町章監督

 13日、銀座シネパトスで第24回ピンク大賞表彰式が行われ、監督生活40年を迎えた大ベテラン深町章監督が特別賞を受賞、ベテラン俳優で監督の池島ゆたかや、里見瑤子ら女優陣から祝福を受けた。

第24回ピンク映画大賞表彰式フォトギャラリー

 深町監督の特別賞が発表されると、会場のファンはこの日一番の大歓声と拍手をベテラン監督に送った。壇上に上がった深町監督は「ここは舞台だよ。おれが舞台でセリフがしゃべることが出来るなら、久保(新二)さんや池ちゃん(池島)なんかに芝居をやらせないでおれがやった方がいいっての。池ちゃん、おれの代わりにしゃべってくれよ」と照れくさそうな表情。

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 しかし、司会の池島にコメントを促されると、「40周年……、本当に40年もね。楽しい40年を過ごさせてもらいましたよ。これもスタッフ役者はもちろんのこと、(ファンの)皆さんのおかげです。ありがとう」と涙を浮かべながら謝辞を述べた。

 ピンク映画の供給を行う主な製作会社のうち新東宝が通常枠の新作製作を休止、新日本映像も新作の供給を縮小するなど、ピンク映画を取り巻く環境はますます厳しくなっている。本賞を主催するピンク映画雑誌「PG」編集長で、賞を企画する林田義行氏は、「本年度をもってピンク映画ベストテンという形態は最後にします。ピンク映画の製作本数が減ってしまった現状でベストテンをやる意味がどこまであるのか」と現状を解説。しかし満員の客席を見渡すと「ピンク映画に期待をしている方がこれだけいらっしゃる。これで終わりではなくて、ピンク映画はここから未来に続いていくものだと思います」とコメント。その心意気に観客は大きな拍手を送った。

 それを受けた女優の倖田李梨は「新作は減っても、劇場では旧作も含めてピンク映画が上映されています。ピンク映画の50周年記念ということで、(シネパトスでは)いろんな作品が流れます。皆さんが足を運んでいただけたらピンク映画はなくならない。ぜひとも劇場に足を運んでください」と目をうるませながら客席に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

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「ピンク映画50周年記念特集 PINK FILM CHRONICLE 1962-2012 Part1 -午後8時の映画祭-」は7月9日まで銀座シネパトスにて連日レイト上映

■主な受賞結果
作品部門1位:『色恋沙汰貞子の冒険 私の愛した性具たちよ…』(山内大輔監督)
作品部門2位:『女真剣師 色仕掛け乱れ指』(田中康文監督)
作品部門3位:『となりの人妻 熟れた匂い』(後藤大輔監督)

監督賞:後藤大輔
脚本賞:小松公典
女優賞:倖田李梨
女優賞:里見瑤子
男優賞:那波隆史
男優賞:なかみつせいじ
新人女優賞:菅野しずか
新人女優賞:桃井早苗
技術賞:飯岡聖英
特別賞:深町章

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