サシャ・バロン・コーエン、再びお騒がせ!下ネタ&毒舌やりたい放題!
映画『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』『ブルーノ』などに主演し、今年のアカデミー賞授賞式レッドカーペットで金正日の遺灰と見立てた粉をまいて騒がせた男サシャ・バロン・コーエンが、現地時間7日、ニューヨークで新作『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』の会見を行った。
同作は、サシャふんする失脚した独裁者(ディクテーター)アラジーンが、偶然に出会った女性の力を借りて再び政権を取り戻そうとするコメディー作品。監督は『ボラット~』『ブルーノ』でメガホンを取ってきたラリー・チャールズが務めている。
女性ボディーガードを従え、独裁者アラジーンの姿で会見に登場したサシャ。場内にはプラカードを持ったアラジーンの支持者が30人おり、サシャが指示するたびに声を上げるという異様な演出がされた。
アラジーンに成り切ったサシャは、「近年、仲の良い友人である独裁者を失ってきた。カダフィ大佐が亡くなってしまって悲しいよ! 金正日とウゴ・チャベスもね……あっ! 間違えた。チャベスは生きていたっけ。それから、イランの大統領のマフムード・アフマディーネジャードもいまだ生きているが、彼は全くネクタイを着けないから、まるでテレビシリーズ『マイアミ・バイス』に出てくる情報屋のようで、大統領としてはさえないね」と出だしから毒づいた。
また、共演のミーガン・フォックスが最近実生活で妊娠したことについて「僕が彼女の子どもの父親とうわさされているが、それは無理だ! もしそれが可能なら、人類で初めてお尻で妊娠したことになるからだ!」と下ネタジョークで会場を爆笑の渦に。
会見中、ニセの銃をちらつかせたり、女性ジャーナリストを口説いてみたり、ユダヤ人男性記者には、「パンツの中を見せろ!」と好き放題な発言をしながら盛り上げたサシャ。本作はサシャ特有のジョークが満載で、腹を抱えて笑うほど楽しませてくれる作品に仕上がっている。(取材・文・細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)
映画『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』は9月7日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国順次公開