加藤清史郎がにらむ!こんなこども店長見たことない!『愛と誠』で新境地!
不朽の純愛漫画を映画化した『愛と誠』で、超不良の主人公・誠(妻夫木聡)の幼少期を演じた人気子役・加藤清史郎が、これまでに見たことのない鬼気迫る演技を披露し、新境地を開拓した。加藤自身「普段の僕ではありえない行動ばかりだった」と難役ぶりを明かしたが、おでこの傷がトレードマークの不良というキャラクターを、眼光鋭い表情で見事に体現してみせた。
胸に大きな怒りと痛みを抱えた誠にふんする加藤は、公開された写真からもわかるように、薄汚れた着衣で前方をにらみつけ、「こども店長」で大ブレイクした彼とは全く異なる印象。ケンカに強い超不良の幼少期という今までにない今回の役について、加藤は「パンチやキックなどのアクションは初めてだったので、最初はとても緊張しました」と胸中を明かすも、「難しかったですが、普段の生活では経験できないことだったのでうれしかったです」と充実した様子。
また、本作のメガホンを取り、映画『忍たま乱太郎』でも共に仕事をした三池崇史監督からは「とにかく強く!!」という指示があったそうで、「キレるポイントで、優しさを出すなと言われました。いつもの清史郎になるなと言われました」と秘話を明かした。初めてのチャレンジを乗り越えた加藤は、ヒロイン・愛(武井咲)との出会いという大切なパートを渾身(こんしん)の演技で刻み、青年期の誠を演じる主演の妻夫木に違和感なくバトンを渡している。1歳で芸能界デビューした天才子役の「超不良ぶり」にも注目だ。
『愛と誠』は、正真正銘のお嬢様・愛と、復讐(ふくしゅう)を胸に誓う不良・誠の純愛の行く末を時にコミカルに描くエンターテインメント・ムービー。世代を超えた名曲に乗って登場人物が胸中を語るミュージカル要素も含まれており、小林武史が音楽プロデュース、パパイヤ鈴木が振り付けを担当。梶原一騎・ながやす巧原作による同名漫画4度目の映画化となるが、全く新たな世界が誕生している。(編集部・小松芙未)
映画『愛と誠』は6月16日より新宿バルト9ほか全国公開