映画『宇宙兄弟』に高校生900人が大歓声! 元宇宙飛行士・山崎直子が語った、「夢を持ち続けることの大切さ」とは?
2日、静岡県立韮山高等学校にて画『宇宙兄弟』トークイベントが行われ元宇宙飛行士の山崎直子、森義隆監督、臼井央プロデューサー、川村元気プロデューサーが登壇した。
この日は全校生徒約900名が、公開に先立ち本編を鑑賞。上映後は「面白かった~!」の大歓声で、本作を作り上げた森監督、臼井・川村両プロデューサー、そして2010年に「ママさん飛行士」として日本人で初めて宇宙へと旅立った山崎を迎えた。
本作の感想を聞かれた山崎は、「無重力シーンがものすごくリアルでした!」と作品を絶賛。自身がスペースシャトルに乗船した当時を振り返り、「わたし自身、宇宙に飛び立ったときは、緊張よりもうれしさやワクワクした気持ちの方が強かったので、ヒビトが無重力になったときにニッコリしたり、月面に降り立ってイエーイ! って言ってしまう気持ちがすごく良く分かりました」と語った。
イベントが行われた韮山高校は、フジテレビの亀山千広プロデューサーなどを輩出した高校。「中学・高校時代は野球部一筋だったけれど、大学に入ったら入学式も出ずにインドに旅立ちました」(森監督)、「サッカーに夢中だった高校時代。一緒に失敗し、傷ついた仲間は、今もかけがえのない存在になっています」(臼井プロデューサー)、「学生のころから映画業界で働くことを考え、当時から年間300本もの映画を観ていました」(川村プロデューサー)など、業界の第一線で働く先輩たちが語る学生時代のエピソードに、生徒たちは熱心に耳を傾けていた。
子どものころからの夢を実現させるため、壮絶な訓練に耐え抜いて宇宙への切符を手にした山崎は、一番最初に受けた宇宙飛行士の試験は書類審査で門前払いになったことを告白。「それでも絶対あきらめませんでした。NASAの仲間には、5回目の試験で宇宙飛行士になった人もいたんですよ!」と話し、「夢を持ち続けること、継続することの大切さ」を伝えた。
山崎が「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」『アポロ13』など宇宙に関するアニメや映画から多大な影響を受けて宇宙を志すようになったというように、本作も子どもたちが宇宙飛行士への道を開くきっかけになるかもしれない。「わたしも宇宙飛行士になりたい」という同校3年生の女子生徒は、目をキラキラ輝かせながら山崎と熱い握手を交わしていた。
本作は、累計750万部を超える小山宙哉の同名人気コミックを映画化。小栗旬が演じる無職の兄・六太(ムッタ)と、岡田将生演じる宇宙飛行士になった弟の日比人(ヒビト)とのきずなを描く。(編集部:森田真帆)
映画『宇宙兄弟』は5月5日より全国公開