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ピーター・ジャクソン監督、『ホビット』にドルビー新音響システムを採用したい意向?

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ピーター・ジャクソン監督
ピーター・ジャクソン監督 - Robert Patterson / Getty Images

 ピーター・ジャクソン監督は、ドルビーラボラトリーズ(以下ドルビー)の発表した新オーディオシステムを、自身の手掛けるファンタジー巨編『ホビット』二部作に採用したいと考えているようだ。

映画『ホビット 思いがけない冒険』予告編

 そのシステムとは、映画館用の音響フォーマット「Dolby Atmos」(ドルビーアトモス)と呼ばれるもの。天井にまでおよぶスピーカーに対応が可能で、これにより観客を包み込むように音が移動。さらに劇場ごとのスピーカー位置などに制限されることなく、制作者が意図した音を限りなく忠実に再現することができるという、まさに革新的な技術となっている。

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 ジャクソン監督によると、ドルビーの技術者は『ホビット』の撮影地ニュージーランドに訪れ、同技術のデモンステレーションを披露したとのこと。監督は、同シリーズについて、「ポストプロダクションにおけるスケジュールがかなりタイト」と語り、これからの対応は無理そうとしながらも、このシステムを「素晴らしい」と高く評価。『ホビット』に「できるのであれば、採用したいと」ハリウッド・レポーターに語ったという。

 本作を『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで実現しなかった3D作品とすると同時に、毎秒48コマで撮影するという、映像面での新技術に挑んでいるジャクソン監督だけに、音響技術についても高い関心を持っているようだ。

 同サイトによるとドルビーは、同社が新たに命名権を獲得しコダック・シアターから名称を変更した、アカデミー賞授賞式会場ドルビー・シアターに同システムを導入する予定とのこと。また全世界で10~15ほどの映画館に限定してこのシステムを導入、ピクサーの最新作『メリダとおそろしの森』をテスト公開するという。(西村重人)

映画『ホビット 思いがけない冒険』予告編 » 動画の詳細
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