希代のモテ男、ジョージ・クルーニー 「ミスター・ハリウッド」と呼ばれるゆえんとは?
俳優、監督、プロデューサーなど、多彩な才能を発揮する一方、私生活でのモテモテぶりでも有名なジョージ・クルーニーがなぜ「ミスター・ハリウッド」と呼ばれるのか、その理由が最近の言動で明らかになってきた。
ジョージ・クルーニー最新作『ファミリー・ツリー』写真ギャラリー
オスカーに輝く実力派俳優であり、ピープル誌の選ぶ「世界で最もセクシーな男」の常連でもあるジョージ・クルーニー。20代にバツイチとなって以来、一般女性からモデル・女優まで、世界各国の美女たちと浮名を流しまくり、50代になった今でも華の独身貴族をおう歌中。最近では、元プロレスラーでタレントのステイシー・キーブラーとの仲がウワサされ、出演作のプレミアに彼女を同伴したり、メキシコのリゾート地で一緒にバカンスを楽しんだりと、アツアツの2ショットが頻繁に目撃されている。
そんなモテぶりはもちろん、クリエイターとしての才能でも注目されるジョージ。映画監督として『コンフェッション』『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』などを手掛け、自身が主演を務めた『オーシャンズ』シリーズほか、数々のヒット作をプロデュース。ユーモラスな人柄で俳優仲間からの人望も厚いため、プロデューサーに必要不可欠なブッキング能力は、業界から評価されている。まさに、天から二物も三物も与えられたデキる男なのである。また、社会派映画への出演や平和運動に熱心なことでも知られ、今年3月にはワシントンのスーダン大使館前で抗議活動を行い、当局に身柄を拘束される様子が報道されたことも記憶に新しい。結局、この事件で罰金刑を受けてしまった。信念のためなら逮捕もいとわない首尾一貫した姿勢こそ、「ミスター・ハリウッド」と呼ばれるゆえんなのかもしれない。
俳優・クリエイターとしての資質と揺るぎない信念を持ち、公私共に「才能と行動力にあふれるだて男」といったイメージの彼が、最新主演作『ファミリー・ツリー』では、事故で昏睡(こんすい)状態になった妻の浮気が発覚し、人生最大のピンチに陥る主人公マット・キングにふんして新境地を開拓。浮気相手の正体を調べるために探偵顔負けの調査に乗り出し、二人の娘たちとのジェネレーションギャップに戸惑いながらもけなげに奮闘するマットを、時にはユーモラスに、時には切なく演じ切り、本年度のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。『サイドウェイ』のアレクサンダー・ペイン監督がメガホンを取った本作で、ハリウッドを代表する大スター、ジョージ・クルーニー。彼の新たな魅力を味わってみてはいかがだろう。(斉藤由紀子)
映画『ファミリー・ツリー』は5月18日より全国公開