世界的ヘアスタイリスト、ヴィダル・サスーン氏が死去 84歳
イギリス出身の世界的に有名なヘアスタイリストのヴィダル・サスーン氏が、カリフォルニア州のベルエアにある自宅で現地時間9日(水曜日)に亡くなった。84歳。現地警察の発表によると、事件性はなく、自然死だという。
ヴィダル・サスーン氏は、ロンドンの孤児院で育ち、ユダヤ人としてイスラエル軍に入隊した。その後ヘアスタイリストとなり、1960年代にスウィンギン・ロンドンと言われるファッションシーンを牽引。古典的なボブカットを元とする新たなヘアスタイルは当時多くの人に影響を与えた。
また、映画『ローズマリーの赤ちゃん』でミア・ファローのヘアカットを担当したや、日用品メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル社を通して自分の名前を冠したシャンプーやコンディショナーを販売していたことでも知られている。
ハリウッド・リポーターによると、ヴィダル・サスーン氏は2009年に白血病と診察され、ビバリーヒルズやロンドンのクロムウェル・ホスピタルで治療を受けていた。くしくも日本では今月下旬よりその生涯を追ったドキュメンタリー映画『ヴィダル・サスーン』が公開される。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)