絶対にアニメ化できないマンガNo.1にして有害図書!それをあえてアニメ化した映画『アシュラ』は9月29日公開!
1970年代に「週刊少年マガジン」にて連載され、有害図書として糾弾された日本コミック史上最大の問題作をアニメーション化した映画『アシュラ』の公開日が9月29日に決定した。また前後して主題歌を個性派シンガーソングライターの小南泰葉が担当することも発表された。
ジョージ秋山のマンガ「アシュラ」を原作にした本作は、応仁の乱世に僧となり、絶望の淵にいる人々と安寧へと導いた高僧アシュラの少年時代を描いた作品。原作は当時の世相を反映した過激な表現が話題になっただけに、まさかのアニメーション映画化は今年1月に発表された。ヒットメーカー・さとうけいいちがメガホンを取ることとも相まって、ファンの間には衝撃が走った。
その後も、野沢雅子と北大路欣也という声優界と俳優界の大御所が声の出演をすること、アヌシー国際アニメーション映画祭での最優秀長編映画賞ノミネートなど、話題には事欠かない。話題作公開がひしめき合う今年の秋でも一二を争う話題性を持った作品となっている。
また、主題歌を務める小南も10代で音楽活動を始めたものの、挫折・蒸発・引きこもりなどにより一旦は活動を中断した経歴の持ち主。2008年に活動再開した際も「自分が生きるため」と説明するなど、作品に負けないインパクトを備えた存在であり、主題歌はそんな小南が本作のために書き下ろしたものとなっている。
ハイブリッド・アニメーションを駆使し、原作の持つ世界観を表現した、今までに誰も観たことがないようなアクション・アニメーション。すでに公開されているビジュアルから伝わってくるまがまがしさは、本作が有害図書のアニメーション映画化作品であることを改めて見る者に教えてくれている。(編集部・福田麗)
映画『アシュラ』は9月29日より全国公開