カンヌ国際映画祭レッドカーペットに豪華映画人たち!開幕と同時に次々と新作映画情報発表!
第65回カンヌ国際映画祭
現地時間16日、華々しく開幕された第65回カンヌ国際映画祭で、本年度のコンペティション部門審査員長を務めるイタリアの俳優・監督・脚本家のナンニ・モレッティ率いる、ファッションデザイナーのジャン=ポール・ゴルチエ、ダイアン・クルーガー、ユアン・マクレガーら審査員メンバーがレッドカーペットに登場した。
そのほか、オープニング上映作品『ムーンライズ・キングダム(原題) / Moonrise Kingdom』のウェス・アンダーソン監督、ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ティルダ・スウィントンなど豪華映画人たちも登場し、世界最大の映画の祭典を飾った。
一方、同日から開催されているマルシェ デュ フィルム(映画マーケット)では、次々と新作映画の情報が解禁、映画を売買するプロが厳しい目で商談に励む姿も見受けられる。
ニューヨークを拠点とする製作会社ワールドビュー・エンターテインメントが、アトム・エゴヤン監督の新作情報を発表、今年のカンヌから世界配給のセールスを本格開始した。題材となるのは、アメリカで実際にあった通称「West Memphis Three」(ウェスト・メンフィス・スリー)という、当時8歳の少年3人が無残に殺害された事件。ずさんな捜査の末、近辺に住む3人の男子が殺人犯の汚名を着せられ18年も服役していたというサスペンスストーリーを、『英国王のスピーチ』でオスカーを獲得したコリン・ファース、そしてリース・ウィザースプーン共演で映画化する。撮影を6月から開始することも発表された。
このほかに、第二次世界大戦時の日本を舞台に壮大なラブストーリーを描いた『エンペラー(原題) / Emperor』の日本人主要キャストが開幕と同時に発表され、カンヌのマーケットに参戦。トミー・リー・ジョーンズふんするマッカーサー元帥に相対する昭和天皇役に、歌舞伎界から片岡孝太郎が大抜てきされたほか、東條英機役の火野正平、西田敏行、伊武雅刀、夏八木勲、中村雅俊、桃井かおり、『ラスト サムライ』『47RONIN』など海外でも活躍する羽田昌義など、日本を代表するベテラン俳優たちの出演が発表された。これからも世界配給に向け、世界各国の話題作による、激しい売買合戦が繰り広げられる。(記者:高松美由紀)