映画『スノーホワイト』のルパート・サンダース監督、撮影で自らの血を使用
シャーリーズ・セロン、クリステン・スチュワート共演の映画『スノーホワイト』で、監督のルパート・サンダースが撮影に使う予定だった作り物の血が「あまりにウソくさい」として、なんと現場で自分の血を採取して撮影に使ったことを英BBCに明かした。
サンダース監督はこの事実について聞かれると、「確かに本当です」とコメント。「高解像度で血の滴りを撮影していたんだが、作り物の血が、ラズベリー・ジャムみたいに見えてしまった。ほかに使えるような、ブタの血とかはないのか、と聞くと、今の映画製作では使わないと言われ、現場の隅で自分の血を50cc抜いて使うことにしたんだ。本物の血だから、ライトの下で凝固し始めたけど、結局は本物らしく見えたよ」とその様子を語っている。
ただ、サンダース監督としては「この映画には、僕の血なんかよりもっと甘く悲しい物語が含まれているよ」と、観客には物語のほうに注目してほしいよう。監督の血はあくまでも、クリステン演じる白雪姫とシャーリーズ演じる女王との闘いの、演出のひとつ。作品をリアルに見せるための監督気質が浮き出たエピソードだ。(竹内エミコ)