ポール・サイモン、サイモンとガーファンクルの再結成の予定はなし
イギリスのBBCラジオに出演したポール・サイモンが、ファンが待ち望んでいるサイモンとガーファンクルの再結成をするつもりはないと語った。
1970年に解散してからも、特別なイベントやツアーなどでアート・ガーファンクルと一緒に舞台に立ってきたポールだが、一緒に新しいアルバムのレコーディングやツアーはしないのかと聞かれると、過去は振り返えるたくないと答えた。
サイモンとガーファンクルが最後に再結成したのは2009年。ニューヨークで開催されたロックン・ロールの殿堂25周年記念イベントで一緒にステージに立っている。その後、アートは声帯不全まひと診断され、二人は予定していたアメリカツアーも無期延期にしなければならなかった。「とてもゆっくりだけど、声は戻ってきている。気長に待つしかない」とアートは2年前のローリングストーン誌のインタビューで語っているが、今も本調子ではないようだ。
アートの声帯が完全に治っていないことも再結成、レコーディングの実現をほぼゼロにしているよう。「一緒にレコーディングをしようとしても問題がいくつかある。一つはアートの声帯だ。彼は中音域が出なくなっている。彼が歌えなければレコーディングをする意味はない。僕自身は過去を振り返るようなことはしたくない」と語り、アートが歌えたとしても実現は難しそうだ。ポールは今後、静かに新しい音楽を作っていきたいとコメントしている。(澤田理沙)