69歳双子の売春婦に迫ったドキュメンタリー映画、全米公開へ
50年以上もアムステルダムの歓楽街で売春婦を続けてきた69歳の双子に迫ったドキュメンタリー映画『ミート・ザ・フォケンズ(英題) / Meet the Fokkens』の全米配給権を、映画会社キノ・ローバーが獲得したことが明らかになった。
本作がスポットを当てるのはルイスとマルティーヌ姉妹。The Wrapによると、二人はアムステルダムの歓楽街で売春婦として働き始め、現在は自身の売春宿を経営しているという。ある種の有名人といえる二人だが、まもなく引退することを考えているのだとか。
配給権を獲得したキノ・ローバーの副社長は「ルイスとマルティーヌをスクリーンで見たとき、わたしは彼女たちの物語に、皮肉なユーモアに、そしてその精神に魅了されてしまいました」とコメントしている。
今回の契約が成立したのは、カンヌ国際映画祭でのこと。世界中から大小にかかわらずさまざまな映画を集め、紹介する機会を与えるというカンヌの本質がよく表れている出来事といえるだろう。本作は、8月にニューヨークのフィルム・フォーラムでプレミア上映され、9月から10月にかけて全米公開を目指す予定だ。(編集部・市川遥)