デヴィッド・クローネンバーグ監督最新作『コズモポリス』、来年日本公開決定!
先日の第65回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映された、デヴィッド・クローネンバーグ監督最新作『コズモポリス(原題) / Cosmopolis』の日本公開が来年に決まった。
『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソンを主演に迎えた本作は、28歳にして大富豪の投資家・エリック(ロバート)が、たった24時間で破滅へと向かう姿を描いたサスペンス・スリラー。原作は、現代アメリカ文学の巨匠ドン・デリーロの同名小説で、『裸のランチ』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』『イースタン・プロミス』などを手掛けてきた鬼才デヴィッド・クローネンバーグが監督・脚本し、極上のサスペンスに仕上げている。
ロバートが演じる主人公は、金の動きに敏感で、大損の危機に面しながらも女をむさぼるという若き成功者。その大胆なキャラクターにふんしたロバートが狂気に満ちた熱演で、魅力的なオーラを放っていることも見どころの一つといえる。暗殺者の陰と主人公の自滅が交錯しながら展開する物語はスタイリッシュな映像と相まって、観る者をズルズルと作品の世界へ引き込んでいく。
クローネンバーグ監督は「トロントで原作を受け取り、2日後には映画化に関わりたいと思った。自分としても最短記録の6日間で脚本を書き上げることができたのは、原作の美しいセリフのおかげ」と製作秘話を明かしており、ますます映画の全ぼうが気になるところだ。(編集部・小松芙未)
映画『コズモポリス(原題) / Cosmopolis』は2013年全国公開