ケヴィン・コスナー勝訴 だまされたというスティーヴン・ボールドウィンの主張を陪審員は認めず
スティーヴン・ボールドウィンが原油流出の片付けに使用される遠心分離機への投資をめぐってケヴィン・コスナーを訴えていた裁判で敗訴した。
ケヴィンが立ち上げたオーシャン・セラピー・ソリューションズ(OTS)という会社は原油流出事故を起こしたBPに遠心分離機を販売し、総額で5,200万ドル(約41億6,000万円)を受け取っているが、この会社に投資をしていたスティーヴンとビジネス・パートナーは、この契約が進められていることを知らされず、契約成立直前に持分を手放すよう説得されたとケヴィンを訴え、2,100万ドル(約16億8,000万円)の損害賠償を求めていた。
陪審員が審議をしたのはわずか2時間。結論は、スティーヴンの主張を退け、ケヴィン側に非はなかったというもの。E!オンラインによると、示談をしなかった理由について聞かれたケヴィンは、「僕の名前は金以上に重要」と記者たちにコメント。自分の名前に傷をつけたくなかったことと、自分は間違ったことはしなかったという自信から示談には応じなかったらしい。
敗訴したスティーヴンの弁護士は、「残念です。コスナー氏側の詐欺行為を証明できたと思ったのですが、陪審員はそうは受け止めなかったようです」とコメント。この裁判が始まる前に裁判官は陪審員候補に「有名人であることはこの法廷ではまったく関係ありませんし、この裁判で陪審員が判断すべきことに何の意味もあってはなりません」とコメントしていたが、スティーヴンの弁護士はやはり影響があったと考えているようで、「より大物だったセレブが勝ったんです」と言っている。(澤田理沙)