デビルマン生誕40年でブロンズ像発売! 鋳造メーカーによる美術工芸品
今年で生誕から40年となる永井豪の人気マンガ「デビルマン」のブロンズ像が6月27日に発売される。昭和29(1954)年創業の鋳造メーカー・株式会社ナガエが、フィギュアでなく美術工芸品として製作した本格派の商品となっている。
「デビルマン」は、地球上に復活した先住人類「デーモン」と、彼らの勇者アモンと合体して悪魔の力を手にした主人公・不動明の壮絶な戦いを描く作品。恐怖心から醜い本性をさらけ出す人類に絶望する明の姿や、悪魔と神の戦いが絡んだ黙示録的なストーリーは、今なおファンから熱狂的な支持を受けている。
「悪魔人間降魔成道像」(デビルマンごうまじょうどうぞう)と名付けられた本商品は、釈迦(しゃか)の生涯を8段階に分けた「八相成道」の世界がモチーフ。成道(悟りを開くこと)の最終段階にあった釈迦が、マーラ(悪魔)の軍勢をことごとく打ち払ったという伝説と、すべてを失いながらもサタンとの最終戦争を決断するデビルマンの姿がシンクロしている。
ナガエは、実際に銅像・胸像の建立も手掛ける富山県高岡市のメーカー。同地で400年にわたり継承されている鋳造の技術を背景に、芸術性の高いブロンズ製作品を製作している。それだけに本商品からは、筋肉からはその脈動が、表情からは悲しみに満ちた決意が伝わってくるよう。同社では「この世の中に本物を見いだそうとする大人たちに、勇気と強固な意志の象徴として呈上するものです」としている。
サイズは、台座を含めおよそ幅31センチ×高さ36.5センチで、重量は約5.3キロ。天然木の台座には、永井豪直筆サインのプレートが付属するほか、永井の総監修を証明する証明銘文が封入される。また、7月5日からフランスはパリで行われるヨーロッパ最大級の日本ポップカルチャーイベントJAPAN EXPOで、日本のアニメ・漫画文化と伝統産業の融合作品として展示販売も行なわれるということで、海外の観客からの反応も楽しみだ。(編集部・入倉功一)
「悪魔人間降魔成道像」は株式会社ナガエより6月27日発売 価格 14万7,000円(税込み)