「ナイトライダー」キット役の野島昭生、ライフワーク宣言!復活の新シリーズ!
1980年代に放映され人気を博した、伝説のカー・アクションドラマ「ナイトライダー」で、ハイテクマシン通称「キット」の声を担当した野島昭生が、引き続き声優を務めた新シリーズ「ナイトライダー ネクスト」のDVD&ブルーレイボックスリリースにあたり、「生涯忘れられない作品」という本作について、秘蔵エピソードや思いを語った。
「25年以上ぶりじゃないですかね。そんな作品ってないですよ。ちょうど30代から40代の働き盛りの人たちに会うと、『昔観ていました』なんて言われることが多くて。こういう作品に巡り合うことはなかなかないので、本当にラッキーでした」とキットとの再会を、うれしそうに語る野島。
本作の日本語版は、ディレクター、翻訳家共に旧シリーズと同じスタッフが担当している。四半世紀を経ての再集結に野島は「オーバーに言えばライフワークですよね」と相好を崩す。
キットとマイケルが見せる人間同士のような掛け合いが、「相棒もの」のような魅力を放った旧シリーズだが、吹き替えには常に苦労が付きまとったという。「僕の声は後で機械的に少し処理をしないといけないから、別録(ど)りになっちゃうんです。(マイケル役の)ささきいさおさんは、テストと本番で割と雰囲気が違うので、僕はいつもいさおさんの本番を頭にインプットして、それが残っているうちにセリフを入れさせてもらっていました。キャッチボールじゃなく、壁に向かって投げているような感じで、これが毎回大変でしたね」と苦笑する。
本作では、技術の向上によりこの問題は解消。別録りは一部のみで、キットは、マイケルの息子で新パートナーのマイクと名コンビぶりを見せる。そんな本作について野島は「全く新しい作品ですけど、車とマイケルがしゃべる楽しさは一緒で、そこは残っています。カーアクションもありますが、やっぱり面白いのは二人の掛け合い。『ナイトライダー ネクストネクスト』が出てもぜひやりたい。僕が生きているうちに作ってくれないと困るんですけど」笑った。最新CGにより変形もこなし、前シリーズ以上のスピードで疾走する「ナイト3000」。変わらぬキットの声も相まって、オールドファンにとっては、懐かしさと新しさが交錯する作品となっている。(取材・文:長谷川亮)
海外ドラマ「ナイトライダー ネクスト」DVD・ブルーレイボックスは発売中 税込み価格 2万4,000円(DVD)、2万6,000円(ブルーレイ)