『ミザリー』以来のカムバック！ロブ・ライナー監督、新作はサイコ・スリラー！

　映画『恋人たちの予感』『アメリカン・プレジデント』『ア・フュー・グッドメン』などロマンス映画からサスペンス、政治ドラマまで幅広い作風で有名なロブ・ライナー監督が、1990年に映画『ミザリー』で挑戦したサイコ・スリラーのジャンルにカムバックとのニュースがHollywood Reporterによって明らかになった。

ロブ・ライナー監督映画『スタンド・バイ・ミー』写真ギャラリー

　作品は映画『ユー・ビロング・トゥ・ミー（原題） / You Belong To Me』で、Hollywood Reporterいわく映画『ケープ・フィアー』のようなスタイルのサイコ・スリラーだという。ストーリーは、精神分析医が一番してはならないことをある患者にしてしまったことから始まるという。それは「自分のことを話すこと」。

　ロブ・ライナーは『ミザリー』以来、なぜスリラーのジャンルの映画を撮らなかったかについては「何年も撮らずにいた理由は、まだ見たことのない作品が見当たらなかったからだ。上手く作り上げるのに難しいジャンルではあるけれど、この作品は心理的に非常に深い紆余曲折があるし、わたしが見たことのないラストを迎える。だから取り上げることにしたんだ」と語っている。

　新鋭デヴィッド・マレーが描いた脚本はロブ・ライナーを魅了する深みのある面白いプロットのようだ。撮影は今秋にニューヨークでスタートする予定となっているので、4人の中心人物、精神分析医、妻、娘、患者の兄弟のキャスティングを急がねばならない。

　『ミザリー』では主演のキャシー・ベイツがアカデミー賞、ゴールデングローブ賞とも主演女優賞に輝いている。この作品も期待が持てそうだ。（後藤ゆかり）