『カサブランカ』のオスカー像がオークションに!
1942年にアメリカで制作された不朽の名作『カサブランカ』のオスカー像が、ロサンゼルスのオークションに出品されることがニューヨーク・タイムズ紙によって明らかになった。
これは、ロサンゼルスにあるネイト・D・サンダーズというオークションハウスで行われる予定のオークションで、同映画でアカデミー賞の3つの部門作品賞、監督賞、脚色賞を受賞し、そのうちの一つであるマイケル・カーティス監督が受賞した監督賞のオスカー像がオークションに出品されることになった。
オリジナルのストーリーは、第二次世界大戦中に仏領モロッコのカサブランカで起きるラブロマンスを描いた作品。
今回のオークションについて、アカデミー賞を主催する映画芸術アカデミーは「オスカーは勝ち取るもので、購入すべきものではない。だが、我々にはこの特別なオスカー像の価値を失わせる行為を止めさせる法的手段がない」と批判している。ちなみに、1950年以降、受賞者がオスカー像を売ることは実質的にできないことになっているが、同作は1942年に製作されているため、対象からは外れる。
これまで同オークションでは、オーソン・ウェルズが受賞した映画『市民ケーン』のオスカー像も出品されていて、今度のオークションは今週の木曜日(現地時間)まで競売が可能になっている。コレクターにとっては、またとないチャンスであるが、唯一無二のオスカー像はオークションに出品されるべきなのだろうか? (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)