島崎俊郎、故小林すすむさんを思い、涙…「そうか、一番最初が小林か」
5月16日に死去したお笑いトリオ・ヒップアップのメンバーで俳優の小林すすむさんをしのぶ会が30日、明治記念館・富士の間で行われた。会には喪主の妻・昭子さん、発起人代表でタレントの山田邦子をはじめ、島崎俊郎、小野武彦らを含むおよそ200名が参列。最後はヒップアップ時代にはお馴染みだった鈴を鳴らし、大合唱で小林さんをしのんだ。
祭壇には小林さんの遺作となった『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』の台本や、撮影現場のスタッフに「かわいいですね」と言われてお気に入りだったという愛用バッグ、ヒップアップ時代に出したレコードのジャケットなど故人ゆかりの品々が展示された。
来賓代表としてあいさつを行った島崎は「人の集まりが好きで、酒が好きで、とっても楽しいことが大好きな男でございました。ですから、じめじめすることなく楽しい感じで小林の思い出を語りながらしのんでやれたらと思います。これは天国の小林も望むところだと思います」と話し、「(ヒップアップの)3人の中で一番最初が小林で、そうか、一番最初が小林か……という気持ちです」と涙をにじませた。
一方、15年来の付き合いで『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』などで共演した小野は、「彼が病院嫌いなのがちょっと残念で、現場で微熱が下がらないので『病院に行きなさい』と叱ったこともあります」と無念をにじませ、「しんどそうだったけど、本番になると、そういうそぶりは見せませんでした。クランクアップもわれわれよりもずっと後ろだったのに、そこまでがんばって撮り上げて、逝っちゃうのは切なかった」と語った。(取材・文:中村好伸)