『リング』『呪怨』などのJホラーブームの火付け役となった一瀬隆重氏の制作会社、株式会社オズが法的整理
映画『リング』や『呪怨』などを手掛けてきたJホラーブームの火付け役として名をはせた一瀬隆重氏が代表取締役を務める株式会社オズが、法的整理(裁判所の関与のもとで法律にそって倒産手続きが行われること)の手続きに入っていることがVarietyほか複数のメディアが伝えたことで明らかになった。
一瀬隆重氏によるプロデュース 映画『THE JUON/呪怨』フォトギャラリー
現在は、その負債額や申し立ての正式な日付は明らかにされていないうえ、一瀬隆重氏の公式ブログやウェブサイトもすべて閉鎖されているようだ。
一瀬隆重氏は、手塚眞監督作品『星くず兄弟の伝説』でプロデューサーとしてデビューし、その後映画『帝都物語』でエグゼクティブ・プロデューサーを担当して注目され、1989年に株式会社オズを設立していた。さらに彼は、1992年、ロサンゼルスを起点にしてオズラ・ピクチャーズを設立し、2004年には映画『呪怨』のハリウッド・リメイク作品を清水崇監督とタッグを組んで手掛けた映画『The JUON/呪怨』で全米NO.1の興行をたたき出し、Jホラーブームを牽引した人物でもあった。
今のところ、法的整理の手続きの理由に関しては明確にされていないが、近年では映画『GOEMON』や『ゴースト もういちど抱きしめたい』などの制作を務めてきていた。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)