『ムカデ人間2』最狂の主人公はピンク映画好きの親日家!衝撃描写の裏側激白!
人間を肛門と口でつなげるという衝撃的なアイデアで日本でも異例のブームとなったホラー映画の続編『ムカデ人間2』に主演し、ホラー映画史に残るといっても過言ではない強烈な主人公マーティンにふんしたイギリス人俳優ローレンス・R・ハーヴィーが、本作への思いやディープな日本マニアぶりを明かした。
イギリスでは子ども番組で人気を博したこともあるというローレンス。本作では醜く太った中年男を存在感タップリに演じ、子どもには見せられない残虐行為に及ぶが、「子ども番組の収録よりよっぽど楽しい撮影だったよ。それに、トム・シックス監督はすごい熱意で仕事に取り組む人。だから僕も、自分がスクリーンにどう映るかなんて気にならなかった。けどまぁ、しばらく子ども番組には呼ばれないだろうね!」と笑う。
その言葉の通り、劇中では大工道具を使用しての施術シーンなど、手加減なしのエログロ描写がさく裂。「1作目で監督が、『観客が映画を模倣する』とさまざまなインタビューで批判された」というローレンスは、「そこで、表現を極端なところまで持っていこうとなった。観客が十分だと思った瞬間さらに一押しして、バカバカしいところまでやる。これでも観客がマネできると思うか? という風刺になっているんだ」とその意図を語った。
シックス監督とローレンスは、日本の「ギニーピッグ」シリーズやドイツ映画『シュラム 死の快楽』などを本作の参考にしていたとのこと。自身は「愉快なスプラッターコメディーを作っている」と思ったほどだったというが、イギリスで一時上映が禁止されたことに「作品が注目されたことは良かったと思っている。でも上映できないという判断が下ったのは残念だね」と語った。
ちなみにローレンスは大の親日家。1970年代の歌謡曲やピンク映画などのファンで「谷ナオミの『生贄夫人』が特に好きだ。音楽では(グループサウンズバンドの)アダムス。梶芽衣子も大ファンで、ボックスセットCDを買ったよ!」という玄人志向。日本語も勉強中で「すごく日本マニアだから皆さんに会いに行きたい、そのときは日本語であいさつしたいと思っているよ」と観客にメッセージを送った。(編集部・入倉功一)
映画『ムカデ人間2』は7月14日より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開