ももクロ、きゃりーぱみゅぱみゅも人気!仏ジャパンエキスポに過去最高期待させる動員
現地時間7月5日から8日まで、フランスはパリ郊外で第13回 ジャパンエキスポが開催された。今年は関係者の予想を裏切って、過去最高の動員数を記録する見込みもあるようだ。
連日雨が続いたフランスだが、初日には日本アニメのコスプレで着飾った現地の若者が長い行列を作って、朝早くから開場を待つシーンも。この初日だけでも、昨年に比べて約3割増の動員を記録したといい、去年の来場者を大きく超える21万人以上になるのでは、という関係者の声も聞かれた。
日本の出版物やグッズを販売している株式会社トーハンの関係者は「今年は、円高や欧州経済の不況を考慮して売り上げ見込みを下げていたが、ふたを開けてみると、出版物などに意外と良い動きがある」と分析。また「今年のキャラクターとしては、ももいろクローバーZときゃりーぱみゅぱみゅの関連グッズや書籍が最も注目を浴びた。あまり大々的に事前PRをしていないのに、これだけの知名度があることにビックリしている」と続けた。
またアニメ・マンガに関しては、今年は「浦沢直樹展」を大々的に展開。浦沢氏自身も本エキスポに参加し、会見に多くのファンが集まるなど、フランスでの知名度の高さを証明した。そのほか、9月22日から日本公開される『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』の公開会見でメインキービジュアルと予告編がお披露目をされると、会見場ではファンが歓声を上げて喜ぶシーンも見受けられた。同テレビシリーズは、フランスでも配信などがされており、今年のエキスポでも「関連グッズの売れ行きが好調だった」とフランスの日本アニメ専門の卸販売会社KAZEはコメントしている。
今年のエキスポで特徴的だったのは、家族連れで参加しているような、幼少のころから日本アニメを観て育った世代と違い、新たな世代は、ももクロやきゃりーぱみゅぱみゅといった日本のカルチャーを、日本との時差なく体感している人々が多いということ。オンラインゲームコーナーが異様な加熱ぶりを見せるなど、インターネットのインフラが日本文化の広がり方にも変化をもたらしているようだ。(記者:高松美由紀)