史上初!黒澤明監督全30作がハイビジョン一挙放送決定!
世界に名声をとどろかせている黒澤明監督の作品全30本が、8月からWOWOWで史上初めてハイビジョン一挙放送されることが明らかになった。フランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグなど、今やハリウッドの大御所となった監督たちにも影響を与えた巨匠の才能を改めて確認できる貴重な機会だ。
今回の一挙放送は、8月12日の『七人の侍』を皮切りに8月、9月で監督作全30本を放送しようという史上初の試み。発表順に放映されるわけではないものの、『七人の侍』の後は同じく三船敏郎主演の『用心棒』『椿三十郎』『天国と地獄』が連続で放映され、記念すべき監督デビュー作『姿三四郎』とその続編『續姿三四郎』が同日に放映されるといった編成上の工夫にも注目だ。
また、一挙放送に併せて特別番組「黒澤明の美味しいご飯 ~世界のクロサワ、食卓の黒澤~」「フィルムの画家・黒澤明~スクリーンがキャンバス~」の放送が決定。前者は美食家としての一面に迫ったもの、後者は画家的視点から黒澤監督の映画制作にアプローチしたものであり、併せて観ることでその映画術をより深いところで楽しめるはずだ。
黒澤監督作品に影響を受けた作品には、『荒野の七人』『スター・ウォーズ』といったハリウッド映画史に残る傑作がずらり。日本でも樋口真嗣監督が『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』として『隠し砦の三悪人』をリメイクしたことは記憶に新しい。これを機に、若い世代にもその魅力が広まることを願いたい。(編集部・福田麗)
黒澤明監督全30作品ハイビジョン一挙放送は8月12日よりWOWOWにてスタート