『007/カジノ・ロワイヤル』のマッツ・ミケルセン、『マイティー・ソー』続編の悪役を断念
ディズニー&マーヴェル・スタジオが、映画『マイティ・ソー』続編の準備に入り、悪役として映画『007/カジノ・ロワイヤル』のマッツ・ミケルセンと交渉中だったが、スケジュールが合わず、断念したということがZooming.TVとのインタビューで明らかになった。
マッツ・ミケルセン出演 映画『007/カジノ・ロワイヤル』写真ギャラリー
ミケルセンは「残念なことに出演はできないんだ。ミーティングには参加したんだが、すでに遅かった。そして『ハンニバル(原題) / Hannibal』の話が持ち上がった。同じタイミングでの撮影になってしまうからね……」と語っている。ミケルセンが話している「ハンニバル(原題)」とは、NBCネットワークのドラマ・シリーズでハンニバル・レクターを主人公にしたもの。ミケルセンがハンニバル・レクターを演じることになっている。
このドラマはハンニバル・レクターを描いたトマス・ハリスの原作3部作のうち、レクターが投獄されることになった「レッド・ドラゴン」以前を舞台にしたものになるそうで、FBIのプロファイラー、ウィル・グレアム(ヒュー・ダンシー)がレクターの本性を知らずに天才的精神分析医として高名なレクター博士に連続殺人事件の捜査協力を求めるが、そのうちに……というストーリーだという。
現在撮影中のこのドラマ、NBCは13エピソードからなるシリーズとして企画しており来年の新番組シーズンに登場するとのこと。脚本と製作を担当するのはブライアン・フラー(テレビドラマ「プッシング・デイジー ~恋するパイメーカー~」)で、メガホンを取るのは映画『エクリプス/トワイライト・サーガ』の監督、デヴィッド・スレイド、映画『ハンニバル』『レッド・ドラゴン』のプロデューサー、マーサ・デ・ラウレンティスも製作に加わるという本格的な作品ゆえ、ミケルセンも『マイティ・ソー』続編を犠牲にして足ると判断したのだろう。日本でもぜひ放映してほしいドラマだ。(後藤ゆかり)