福原美穂、被災地の人々が「幸せになれる時間を作りたい」東北での花火打ち上げプロジェクトを応援!
昨年、東北10か所での花火大会を実現させた一人の男の軌跡と、現地の人々の生きる力を収めたドキュメンタリー映画『LIGHT UP NIPPON ~日本を照らした、奇跡の花火~』のトークショーが、19日、映画上映後の都内劇場で行われた。この日はミュージシャンの福原美穂と花火プロジェクトの発起人・高田佳岳さんが出席、それぞれが被災地への思いを語った。
映画『LIGHT UP NIPPON ~日本を照らした、奇跡の花火~』トークショーギャラリー
本作は、東京在住の一人の会社員が、東北太平洋沿岸10か所での花火同時打ち上げプロジェクト「LIGHT UP NIPPON」実現のために奮闘する姿を追った感動のドキュメンタリー。映画の収益は、今年も8月11日に実施される花火の運営費に充てられる。
震災時にロサンゼルスで仕事をしていたという福原は、「震災を知ったとき大泣きしてしまい、自身の無力さと弱さを痛感した」と振り返り、その後「現実からトリップして、音を楽しむという原点に戻った」と心境の変化を明かした。そして「被災地の方たちのために、わたしも何かしたい」と感じ、昨年8月には仙台で歌を披露。さらに被災地を元気づけるため「一瞬でも幸せな気持ちになってもらうために、今年も歌います。皆が幸せになれる時間を作りたい」と笑顔で熱い思いを伝えた。今年はオークションに自身の靴も提供するという。
一方、LIGHT UP NIPPONの発起人である高田さんは、東京都内の広告代理店に務める35歳。昨年、東北太平洋沿岸10か所での花火大会を実現させ、本作でも「映画を観て、東北に花火をあげよう!」と掲げ、被災地に花火をあげようと奮闘。今年はさらに規模を広げて花火が打ち上げられる予定で、「これからもずっと続けて行きたい!」と日本中を明るくしたいという強い意志を明かした。
本作は、昨年の震災から大切な人や物が突如奪われるという厳しい現実にありながらも、人と人とが繋がっていく姿をつむいだ真実の物語。女優の黒木瞳がナレーションを担当し、テーマ曲と音楽は坂本龍一が手掛けている。監督は柿本ケンサク。(福住佐知子)
映画『LIGHT UP NIPPON ~日本を照らした、奇跡の花火~』は公開中