出演者の総年齢約8,400歳!おじいちゃん俳優が大活躍する超高年齢映画に注目!
出演者の年齢を合計すると、その総年齢が何と約8,400歳という驚くべき数字の超高年齢映画『ローマ法王の休日』が注目されている。
高齢化社会が進む中、100歳という高年齢ながら現役医師として活躍する日野原重明、78歳とは思えないバイタリティーあふれるトークを聞かせる黒柳徹子、今年71歳の世界に誇るアニメ映画界の巨匠・宮崎駿ら、年齢をものともせず精力的に活躍する著名人は多い。
そんな中、『ローマ法王の休日』で主演を務めるのは、『昼顔』『美しき諍い女(いさかいめ)』といった作品で知られる名優ミシェル・ピッコリ。御年86歳のヨーロッパ映画界の生ける伝説ともいうべき存在だ。次期法王を決める選挙「コンクラーヴェ」のシーンから始まる本作には、威厳を備えた枢機卿を演じるおじいちゃん俳優が多数登場、その平均年齢は非常に高い。
実際の枢機卿たちがヴァチカンでどう過ごしているかなど想像すらできないが、作品中で枢機卿たちはバレーボールに興じている。撮影ではバレーボールに慣れないおじいちゃん俳優の一人が練習に熱が入るあまり、けがをするハプニングも起きたという。まさに年齢に関係なく、作品に懸ける意気込みが伝わってくるエピソードだ。
法王が悩みながらも人々と交流する様子をコミカルにつづり、ほかの枢機卿たちもまた個性豊かに描かれている本作。「長年やってきたわたしがもう俳優を辞めてしまおうかと思った」と言いながらもローマ法王をチャーミングに演じたピッコリをはじめ、おじいちゃん俳優らの熱演を見逃す手はないだろう。(文・岩永めぐみ)
映画『ローマ法王の休日』は7月21日よりTOHO シネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開