『狼たちの午後』のアカデミー賞脚本家フランク・ピアソン氏が死去
映画『暴力脱獄』や『狼たちの午後』の脚本を執筆し、映画芸術科学アカデミーの会長でもあったフランク・ピアソン氏が現地時間23日、ロサンゼルスで亡くなったことがわかった。87歳。彼の家族の発表によると、自然死だったという。
ピアソン氏は1925年にニューヨークのチャパクアで生まれ、ハーバード大学を卒業。ウエスタンテレビシリーズ「ハブ・ガン - ウィル・トラベル(原題) / Have Gun - Will Travel」の脚本編集でショービズ界に入り、その後、映画『キャット・バルー』や『暴力脱獄』の脚本を執筆しアカデミー賞にノミネートされるなどハリウッドで名をはせた。
アカデミー賞6部門にノミネートされた名作『狼たちの午後』でついにアカデミー賞脚本賞を獲得。バーブラ・ストライサンド主演の『スター誕生』やブルック・シールズ主演の『キング・オブ・ジプシー』では、監督も務めた。
また、全米脚本家組合(WGA)の会長を1981年から1983年と1993年から1995年の2度にわたって務め、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)の会長を2001年から2005年まで歴任した。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)