「不謹慎」の声にも負けず!映画館での銃撃シーンがある『ゴッド・ブレス・アメリカ』は上映決行へ!
20日にアメリカ・コロラド州で発生した映画館での銃乱射事件により日本公開が危ぶまれていた映画『ゴッド・ブレス・アメリカ』の上映が、予定通り7月28日より行われることが決定した。本作には映画館での上映中にもかかわらず携帯電話で話し始めるなど、マナーの悪い若者に腹を立てた主人公が彼らを射殺するというシーンが含まれるが、場面のカットや予告編上映の自粛も行わない。
映画館での銃撃シーンのある映画『ゴッド・ブレス・アメリカ』予告編映像
問題の映画館での銃撃シーンは、予告編にも含まれているもの。アメリカでの事件発生後はその類似性もあり、マスコミや映画ファンから上映可否の問い合わせが殺到したというが、配給側は十分に検討を重ね、上映決行を決断。偶然にも、本作は悲劇の起きた『ダークナイト ライジング』と同じ7月28日に封切りを迎えることになる。
この決定について宣伝プロデューサーの叶井俊太郎は「一部からは『不謹慎だ』と思われるかもしれませんが、映画と事件はまったく別物です」と説明。本作は親子で観られる「ほのぼのバイオレンス映画」だといい、「事件とは切り離して、エンターテインメントとして楽しんでいただきたいです!」とコメントしている。
アメリカ・コロラド州の事件を受け、アメリカでは同じく映画館での銃撃戦が含まれる映画『ギャングスター・スクワッド(原題)/ Gangster Squad』のシーン差し替え、ならびに公開延期が発表されたばかり。そんな中での上映決定のニュースには賛否両論あるかもしれないが、この決断に拍手を送りたいと思う映画ファンは決して少なくないはずだ。(編集部・福田麗)
映画『ゴッド・ブレス・アメリカ』は7月28日よりシネマライズほか全国順次公開