復讐の鬼!堺雅人と鬼畜っぷりに背筋も凍る山田孝之が一騎打ち!『その夜の侍』のすさまじい予告編公開
堺雅人と山田孝之が初共演を果たした映画『その夜の侍』の予告編が公開された。最愛の妻をひき逃げした犯人への復讐(ふくしゅう)に取りつかれた主人公・中村(堺)と極悪ひき逃げ犯・木島(山田)の魂がぶつかり合う、緊迫感あふれる仕上がりになっている。
映画『その夜の侍』は、熱狂的なファンを持つ劇団「THE SHAMPOO HAT」の赤堀雅秋が作・演出・主演を務めた同名戯曲を、赤堀自身が映画用に脚本を改稿し監督も務めた作品。堺、山田のほか、新井浩文、田口トモロヲ、綾野剛、谷村美月、坂井真紀、安藤サクラといった豪華俳優陣が脇を固めている。
今回公開された予告編では、山田演じる木島の鬼畜っぷりが明らかに。坂井真紀演じる中村の妻をトラックでひいても、「サバみその匂いがする。今日どっかの家サバみそだな」とどこ吹く風。谷村美月ふんする工事現場の作業員を殴って髪をむんずとつかみ、田口トモロヲふんする男に灯油をかけて高笑いするなど、「あいつはもはや人間なんかじゃないんだ」というセリフが木島の人物像をぴったり表しているといえる。
そんな木島を付け狙い、「復讐(ふくしゅう)決行日」までをカウントダウンする手紙を送りつける中村を演じる堺は、分厚いレンズのメガネを掛け、汗でべたべたの髪に薄汚れた作業着姿という今までにないルックスで、深い喪失感を抱えた男を静かに熱演している。そして、降りしきる雨の中、木島と包丁を手にした中村が対峙(たいじ)したところで予告編は終わる。
復讐(ふくしゅう)の意味を問い掛けながら犯人だけでなく自分自身まで追い詰めていく中村が、最後に見いだした答えは何なのか? 狂気と日常の狭間を生きる人々の姿を濃密に描いた本作を、劇場で堪能したい。(編集部・市川遥)
映画『その夜の侍』は11月17日より全国公開