映画屋たちが復興支援!被災地で豪華ゲスト参加の夏まつりを開催
阪本順治監督や行定勲監督らが東日本大震災復興支援のために参加しているボランティアグループ「映画屋とその仲間たち」が、7月28日に岩手県岩泉で、7月29日に宮城県南三陸町で夏まつりを開催する。昨年5月から1年限定で活動をスタートさせた同グループも今回で一区切り。代表の映画プロデューサー森重晃は、「“にぎやかし“として最後に皆さんに喜んでいただければ」と2日合わせて約100人のスタッフとゲストと共に現地入りし、祭を盛り上げる予定だ。
同グループは前述した2監督のほか、西川美和監督、李相日監督、成田裕介監督、プロデューサーやスタッフ、各映画祭関係者など「映画屋たち」によって、「自分たちができること」をやるために結成された。これまで2か月に1回、岩手県岩泉町と田野畑村、宮城県南三陸町を約30人で訪れて、「みんなの映画館」と題した映画の上映や、カフェやフリーマーケットなどの憩いのスペースを設けて住民たちと交流を深めてきた。
最後となる今回は、お祭りにふさわしくゲストも多数来場。7月28日の岩泉町民会館では『大鹿村騒動記』の上映に阪本監督が、『青いうた のど自慢 青春編』の上映に金田敬監督と俳優の清水優が来場するだけでなく、シンガーソングライター奥華子のライブも開催。
翌29日の南三陸ホテル観洋では、『大阪ハムレット』の上映に光石富士朗監督が駆け付け、さらにミュージシャン・大橋トリオとロックバンド・アンダーグラフのミニライブと、イベントが盛りだくさん。入場はいずれも無料で、両日ともさらにスペシャルゲストが登場する予定だという。
森重プロデューサーは、「このメンバーで活動するのは一区切りとなるが、まだまだ現地では仮設住宅での生活を余儀なくされている人がおり支援が必要。今後も地元の方々と話し合いながら、それぞれ有志で集まってサポートしていきたい」と変わらず支援していくことを誓った。(取材・文:中山治美)
「映画屋とその仲間たち」主催の夏まつりは7月28日午前10時から17時まで岩手県の岩泉町民会館1階大ホール、7月29日午前9時から17時まで宮城県の南三陸ホテル観洋で開催