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「映画監督が選ぶベスト映画」に小津安二郎『東京物語』!日本作品として唯一のランクイン

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映画『東京物語』より
映画『東京物語』より - 写真:Photofest/AFLO

 英国映画協会(BFI)が発行しているSight&Sound誌の発表した「映画監督が選ぶベスト映画」の1位に、小津安二郎監督の映画『東京物語』が選出された。同作は同誌の「批評家が選ぶベスト映画」でも3位となっている。

 同ランキングは、世界最古の映画協会の一つであるBFIが1952年から10年に1度発表しているもの。映画関係者が選ぶ「批評家が選ぶベスト映画」と「映画監督が選ぶベスト映画」から成っており、今年は前者に846人が、後者に358人が参加した。

 そんな権威あるランキングの「映画監督が選ぶベスト映画」1位に選ばれたのが小津安二郎監督の『東京物語』。前回圏外からの大幅ランクアップであり、同2位にはオーソン・ウェルズ監督の『市民ケーン』(前回1位)とスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』(前回圏外)が続いている。前回は黒澤明監督の映画『羅生門』『七人の侍』がトップ10入りしていたが、今回は『東京物語』が唯一の日本作品からの選出となった。

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 一方の「批評家が選ぶベスト映画」では、アルフレッド・ヒッチコック監督の映画『めまい』が1位。2位は『市民ケーン』、3位は『東京物語』となっており、『東京物語』はこちらでも日本作品として唯一のトップ10入り。海外人気の高さを見せつけた。

「映画監督が選ぶベスト映画」トップ10は以下の通り。
1位:『東京物語』 小津安二郎監督
2位:『2001年宇宙の旅』 スタンリー・キューブリック監督
2位:『市民ケーン』 オーソン・ウェルズ監督
4位:『8 1/2』 フェデリコ・フェリーニ監督
5位:『タクシードライバー』 マーティン・スコセッシ監督
6位:『地獄の黙示録』 フランシス・フォード・コッポラ監督
7位:『ゴッドファーザー』 フランシス・フォード・コッポラ監督
7位:『めまい』 アルフレッド・ヒッチコック監督
9位:『』 アンドレイ・タルコフスキー監督
10位:『自転車泥棒』 ヴィットリオ・デ・シーカ監督

「批評家が選ぶベスト映画」トップ10は以下の通り
1位:『めまい』 アルフレッド・ヒッチコック監督
2位:『市民ケーン』 オーソン・ウェルズ監督
3位:『東京物語』 小津安二郎監督
4位:『ゲームの規則』 ジャン・ルノワール監督
5位:『サンライズF・W・ムルナウ監督
6位:『2001年宇宙の旅』 スタンリー・キューブリック監督
7位:『捜索者』 ジョン・フォード監督
8位:『これがロシアだ』 ジガ・ヴェルトフ監督
9位:『裁かるゝジャンヌ』 カール・テオドール・ドライエル監督
10位:『8 1/2』 フェデリコ・フェリーニ監督

(編集部・福田麗)

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