故・赤塚不二夫さんの命日…『ひみつのアッコちゃん』実写化への思いを娘が語る
故・赤塚不二夫さんの命日にあたる2日、赤塚さんの代表作を実写化した『映画 ひみつのアッコちゃん』について、娘のりえ子さんが「父の生き方が映画に反映されているような気がしました」とコメントを寄せた。
これまでに3度テレビアニメ化されている原作マンガが、誕生50周年の記念すべき年に初実写映画化。これには赤塚りえ子さんも「『映画 ひみつのアッコちゃん』とスクリーンにタイトルが出た瞬間、泣きそうになりました。姉妹のように一緒に育ったアッコちゃんが、ついに実写映画化されたこと、とても嬉しく思います」と感無量の様子だ。
「父の作品には本当の悪人は出てきません。父は人が大好きで、どんな人も受け入れ愛情を持って接していました。完璧な人はいない。ヒーローはいない。今いる自分の世界をあるがままに肯定する…。父の生き方が映画に反映されているような気がしました。とても面白かったです」とコメントしたりえ子さんは、「父にも、そして、『ひみつのアッコちゃん』を一緒に誕生させた母にも観てほしかった。『よく作ったな』と言ってくれると思います」と本作の出来栄えに太鼓判を押した。
半世紀前に誕生した原作は、現代にまで連綿と続く「魔法少女もの」の原点ともいえる作品。脚本を手掛けた山口雅俊プロデューサーが「『テクマクマヤコン』と一言言うだけで何にでも変身できる。この『変身』に関して、何の『説明』もいらないというところが時代を超えたキャラクターであるゆえんです」と説明するように、今なお色あせない魅力は実写映画になっても変わらず。そういった原作のエッセンスが、綾瀬はるか、岡田将生という俳優陣と見事にマッチした作品に仕上がっている。(編集部・福田麗)
『映画 ひみつのアッコちゃん』は9月1日より全国公開