東京メトロに謎の駅が出現!窓をのぞく不気味な顔面の正体とは…!?
東京メトロ銀座線の表参道駅と渋谷駅の間に、巨大な顔のオブジェが鎮座する、本来存在しないはずのミステリアスな駅が出現している。
地下鉄が通過する瞬間に窓から巨大な顔がのぞくという、夏にピッタリ(!?)なこの謎の駅。実は映画『エイリアン』のリドリー・スコット監督による最新SF映画『プロメテウス』宣伝のため設置されたプラットホームで、その名も「『プロメテウス』ミステリー・ステーション」。使用されていない旧表参道駅を利用した、総製作費2,000万円という大規模プロモーションとなっている。
本作を配給する20世紀フォックス映画が企画したもので、きっかけは、今年5月の同作フランス公開時にパリの地下鉄で実施された同様の試み。このときも廃駅が利用され、パリメトロ9号線のストラスブール=サン=ドニ駅とレピュブリック駅との間に劇中さながらのSF世界が再現された。企画担当者は、当初フランスと同じことができるスペースがあると思っていなかったといい、現在使用されていない旧表参道駅ホームを見つけたときの思いを「最高の場所が見つかった!! と思いました」と語っている。
関係各署との調整の末、実施が決定したのは、およそ1か月前の7月13日。製作スタッフは通常製作に3か月はかかるという巨大オブジェを3週間で完成させると、8月4日と5日の終電後から始発までの限られた時間を利用して設置を敢行。6日の始発時から、18メートルにおよぶという、劇中の遺跡さながらの空間を同駅に出現させた。
このユニークで大胆な「謎のミステリー・ステーション」の設置期間は12日まで。旧表参道駅を利用した初の広告という貴重な機会でもあり、映画ファンならずとも一度は目にしたいところだ。(編集部・入倉功一)
映画『プロメテウス』は8月24日より全国公開