杉良太郎、アスリートをタレント化するマスコミの姿勢に苦言
俳優の杉良太郎が12日、パークハイアット東京で行われたBeeTVドラマ「親父の仕事は裏稼業」の完成披露上映会に出席し、アスリートをタレント化するマスコミの姿勢に苦言を呈した。
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「ドラマをやっている人間があのドラマを見ないとね」と今年のオリンピックにも大いに感動したという杉。しかし、メディアで過剰に期待された選手がメダルを手にできなかった反面、期待されなかった選手がメダルを獲得したことを問題視し、「どこを期待したんだとマスコミに言いたい。どこに期待してこの人たちをタレント化してしまったのか。アスリートはそうではない。(アスリートの)精神を忘れないで次のオリンピックを目指していただきたい」と話した。
同作は杉が企画・脚本・監督・主演・主題歌・殺陣を務めたホームドラマ。家族の絆をテーマにした理由について杉は「今は家族だんらんがなくなったため、(犯罪も)多様化されてしまったのではないか。お父さん、お母さんを敬う教育も全然できておらず、いじめや自殺などいろんな問題が起きています。そういったものを、ドラマを通じて感じてほしい」と思いを込めた。
この日は杉のほかに、共演者の高島礼子、池内博之、袴田吉彦、小野健斗、梨里杏が出席。14日に68歳の誕生日を迎える杉は、サプライズで一足早いバースデーケーキをプレゼントされ「ありがとう」と感動しきりだった。
同作は人望が厚く、やくざの組長として一家をまとめる松田五郎(杉)と、彼を父親に持つが故に悩み傷ついていく息子たち(池内、袴田、小野、梨里杏)が、すれ違いぶつかり合いながらも家族の絆を再確認する姿を描く。(取材・文:中村好伸)
ドラマ「親父の仕事は裏稼業」は携帯電話専門の動画配信サイトBeeTVにて8月20日より配信開始