ハリウッドで夫婦共作が大流行!? 大物カップルたちの夫婦円満の秘訣に迫る!
アーノルド・シュワルツェネッガー主演のヒット作をコリン・ファレル主演でリメイクしたSFアクション大作『トータル・リコール』で、レン・ワイズマン監督と妻で女優のケイト・ベッキンセイルとの共作が話題を呼んでいる。
ハリウッドを代表する監督&女優コンビといえば、故ジョン・カサヴェテス監督とジーナ・ローランズが有名だが、最近ではワイズマン&ベッキンセイル夫妻のほかにも、『バイオハザード』のポール・W・S・アンダーソンとミラ・ジョヴォヴィッチといったビッグカップルたちが、共に力を合わせて一本の映画を撮り上げることも珍しくない。
「私生活も仕事も一緒では息抜きもできないのでは……?」と思うのだが、『アンダーワールド』『アンダーワールド・エボリューション』に続き『トータル・リコール』で夫と3度目のコンビを組むベッキンセイルいわく、「夫婦での仕事はやりやすい」とのこと。というのも「わたしは妻として夫の仕事のやり方を熟知していて、それは彼も同じ。“あうんの呼吸”で、多くを語らなくてもお互いわかり合えるのよ」という。
今回彼女が演じたのは、夫の首を絞めるのも朝飯前という「鬼嫁」なのだが、「夫からこの役を打診されたときはさすがにちょっとムッとした」と笑う。だが、彼女は自分の女優としての魅力を最大限に引き出してくれる監督としての夫の腕を信じているからこそ、全力投球でこの悪女を演じ切ったのだ。夫のワイズマン監督も、「ベッキンセイルはウイットとユーモアのセンスを持ち合わせた素晴らしい女性で、この役にぴったりだった」と賛辞を贈る。
アンダーソン&ジョヴォヴィッチ夫妻が「夫婦円満の秘訣(ひけつ)は信頼」だと力説するように、ワイズマン&ベッキンセイル夫妻も「お互いの信頼と協力が大事」と口をそろえる。夫婦そろってまったく新しい近未来をつくり上げたと自信たっぷりの力作『トータル・リコール』から、二人の深遠なる愛を感じ取ってほしい。(文:平野敦子)
映画『トータル・リコール』は全国公開中