吉永小百合の顔から流血…そのワケは?
吉永小百合主演で11月に公開される映画『北のカナリアたち』の予告編が公開され、これまで詳細に明かされていなかったストーリーの全ぼうが明らかになった。中には、分校の教師を演じる吉永の額から流血するショッキングな映像も含まれている。
東映創立60周年記念作品として、吉永をはじめ、映画『顔』『大鹿村騒動記』の阪本順治監督、『劔岳 点の記』で監督デビューも果たした撮影担当の木村大作ら、日本映画界を代表する才能が集結した本作。映画『告白』の原作者としても知られる湊かなえの小説「往復書簡」の一編「二十年後の宿題」を映画化した。
公開された予告編では、北海道の離島を舞台にある事故がきっかけで島を離れることになった小学校教師・川島はる(吉永)が、20年後、教え子たちに再会していく様子が映し出される。彼らに「歌」という希望を与えたはるは、なぜ島を出て行かなければならなかったのか? 流血シーンはその疑問のヒントになりそうな予感を漂わせ、心のすれ違いという一抹の寂しさもにじませている。
自然豊かな利尻・礼文島などで夏・冬の2期に分けて撮影された本作。キャストの豪華さもさることながら、体感温度マイナス30度という厳しい寒さの中から生まれた一面銀世界の映像美は圧巻で、製作に1年以上を要した大作の名にふさわしい出来栄えに。心の呪縛が解けていく感動的な場面にも注目だ。(編集部・小松芙未)
映画『北のカナリアたち』は11月3日より全国公開