日本映画界屈指の美脚フェチ!?金子修介監督とミッキー・カーチス意気投合!
大分県の由布市湯布院公民館で開催された第37回湯布院映画祭で、26日、特別試写作品『百年の時計』が上映され、金子修介監督、ミッキー・カーチス、岩田さゆりらが出席した。
本作は、レトロ列車で知られる高松琴平電気鉄道(ことでん)路線開通100周年記念作品として、オール香川ロケで撮影されたヒューマンドラマ。きまぐれな老芸術家(ミッキー)が、木南晴夏演じる高松美術館の学芸員と共に、過去の思い出の人を探し求めるという、ご当地映画らしいウエルメイドな物語をベースにしている。
しかし劇中では、「ことでん」に乗るそれぞれの登場人物たちの過去と現在がコラージュのように交錯していき、やがてそれが日本の百年の歴史を振り返る物語へと広がりを見せる。映画祭の観客たちは、「フェリーニ」『2001年宇宙の旅』『デッドゾーン』といったキーワードを例に挙げながらも、金子監督のトリッキーな演出に酔いしれた様子。映画祭ゲストとして来場していた映画監督の曾根中生も「年をとった大脳が久しぶりに刺激されて、若返りました」と満足げな表情を見せていた。
深津絵里、長澤まさみらのデビュー作を手掛けるなど、これまで多くの美少女たちと組んできた金子監督。今回、その金子監督と初タッグとなった岩田は、金子監督の印象を尋ねられ、「先ほど映画祭パンフレットを読んだら、美女の美脚にこだわり続ける金子監督がどのように岩田を美しく撮ったかに期待。というようなことが書かれていて、プレッシャーに感じています」と照れくさそうな表情。すかさずミッキーが「何、監督はシーア(脚)派? 合いますね」と言いながら金子監督とガッチリ握手。さらに「(本作では)脚からパンアップしていますから。間違いないですよ」と日本映画界屈指の美脚フェチとして知られる金子監督の演出にお墨付きを与えた。
ちなみにミッキーといえば、昨年11月に亡くなった立川談志さんの弟子として、ミッキー亭カーチスという落語家の名前を持つことでも知られている。本作で身に着けた帽子やステッキは、談志師匠からの形見分けの品だそうで、「撮影中はずっと師匠がついてくれたような気がします」としみじみ付け加えた。(取材・文:壬生智裕)
映画『百年の時計』は10月20日より香川県先行公開