現代美術家・会田誠のドキュメンタリー映画が公開決定！作品制作過程に密着した1年間！
現代美術家・会田誠のドキュメンタリー映画『駄作の中にだけ俺がいる』が2012年晩秋に劇場公開されることが明らかになった。約1年にわたって密着取材を行い、会田の芸術家としての本音を赤裸々に映し取った作品に仕上がっている。
デビューから20年以上にわたって、さまざまな作品を発表し、時に「悪趣味」などとそしられながらも、今や日本の現代アート界を背負って立つ存在となった会田誠。2003年にはドキュメンタリー映画『≒（ニアイコール）会田誠 無気力大陸』が公開されたが、これまで表立った舞台にはほとんど登場しなかった。
本作では、そんな会田の創作過程に密着。2009年夏に北京で作品制作に励んでいる姿を通して、芸術家の生態と本音をすくい取ると同時に、追い詰められた芸術家の内面にも迫っている。ナレーションを務めるのは、同じく現代美術家の妻・岡田裕子。監督を務めるのは、長年にわたってドキュメンタリー界で活動してきた渡辺正悟だ。
もちろん、本作では芸術家の苦悩が描かれるばかりではなく、「巨大フジ隊員VSキングギドラ」「切腹女子高生」といった作品名からもうかがえる会田のユーモアにも触れることができる。「エロスと毒」をキーワードにした会田作品のファンが楽しめるのはもちろん、本作をきっかけにその魅力に開眼する人も多いに違いない。（編集部・福田麗）
映画『駄作の中にだけ俺がいる』は2012年晩秋、ユーロスペースほかにて全国順次公開