カルト教祖×その妻×信者の演技バトル!ポール・トーマス・アンダーソン最新作『ザ・マスター』予告編で明らかに
映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督が5年ぶりにメガホンを取った新作『ザ・マスター(原題) / The Master』の予告編が公開され、アカデミー賞受賞&ノミネート経験を持つ演技派俳優陣が演技合戦を繰り広げるドラマの一端が明らかになった。
映画『ザ・マスター(原題) / The Master』予告編
新興宗教団体サイエントロジーをモデルにしているともいわれる本作で、カリスマ司教ことマスターを演じるのは『カポーティ』のフィリップ・シーモア・ホフマン。彼の妻メアリー・スーには『ダウト ~あるカトリック学校で~』でフィリップとも共演しているエイミー・アダムス、信者のフレディには『グラディエーター』のホアキン・フェニックスがふんする。
今回公開された予告編は、疾患のため軍隊を除隊され、日常生活に戻ることに苦労するフレディがマスターと洋上で出会うところから始まる。マスターの直属の部下として働くも次第に教団に対する疑問を抱くようになるフレディを、メアリー・スーは教団の脅威と考えるようになる……。
宗教団体をカルトと非難されたメアリー・スーが静かな怒りに満ちて「わたしたちについて説明しろと? 一体何のために?」と言い放つシーンや、優しく語りかけるマスターに対し、疑いの芽生えたフレディが「本当のことを言え!」と怒鳴りつけるシーンなど、実力派俳優陣の演技合戦の一部を垣間見ることができる予告編はファンにはたまらないものといえるだろう。
現地時間29日に開幕するベネチア国際映画祭のコンペティション部門にも正式出品されており、アカデミー賞の結果を占うともいわれる同映画祭でどんな結果を残すのか期待がかかる本作。2013年の日本公開まで今しばらく待ちたい。(編集部・市川遥)
映画『ザ・マスター(原題) / The Master』は2013年全国公開