「ごくせん」脇知弘が太り気味のゲイ役!26歳の新人女性監督デビュー作!『ふとめの国のありす』
太り気味のゲイと孤独な女子高生、そしてその2人から愛される高校教師が織り成す恋愛模様を描いた、映画『ふとめの国のありす』が10月より下北沢トリウッドで公開される。
何ともユニークなタイトルの本作は、学生による商業映画製作を目的とした「トリウッドスタジオプロジェクト」の第7弾となる、一風変わった人間ドラマ。「ごくせん」シリーズで知られる脇知弘が主演し、気のいいデブでゲイの主人公ありすを演じる。そのありすと、同じ学校の先生(坂東工)を好きになってしまう女子高生・うさぎを演じるのは、映画初主演の木咲樹音。
メガホンを取ったのは、これがデビュー作となる26歳の新人・松国美佳。今時のギャルといった風ぼうで社交的な性格に見えるが、長い学生生活の中で「自分が嫌なことでも、嫌われたくないし相手を傷つけちゃうかもしれないから我慢する」という悩みを抱えていたという。本作では、それでも誰かと向き合いたいと思ってきた監督の考える「人との関わり方」を、好きな人に対して「ゲイだから」とあきらめているありす、「嫌われたくない」と近づくことさえしないうさぎの姿を通して描き出す。
松国監督は「みんな、自分の世界を持っていて、でも、他人と向き合うと違っていることが多くて、それなのに、違いを簡単に受け入れたり、強く拒絶したりして、後で辛い思いをしたりします。お互いが相手の世界を尊重して、触れ合っていければいいな」と真摯(しんし)にコメント。プロレス団体に所属するなど、男臭いイメージのある脇が、監督の友人がモデルというゲイの役をどのように演じるのかも、楽しみだ。(編集部・入倉功一)
映画『ふとめの国のありす』は10月6日より下北沢トリウッドにて公開