織田裕二&柳葉敏郎の対談が実現!「踊る」15年間の歴史で初!言葉などいらない!
シリーズ完結編『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』の公開も迫る中、ドラマの核となる青島俊作と室井慎次の約束を演じ続けてきた織田裕二、柳葉敏郎の初のツーショットインタビューが実現した。
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今から15年前、織田が演じたのは湾岸署に配属されたばかりの刑事・青島俊作、柳葉が演じたのは殺人事件を捜査本部の本部長として仕切るクールなキャリア管理官・室井慎次。柳葉はその当時、「青島を中心ににぎやかにやっている湾岸署の人たちがうらやましくて仕方なかった」という。「なにせ『欽ドン!』育ち(笑)。コミカルな空気が大好きですからね」。
一方、柳葉と共演するシーンは「いつも緊張感が漂っていた」と語る織田。「室井さんがそこにいるんです。相当我慢なさっていたと思うんですよ。本当は楽しい方ですからね。でもそういう部分は見せずに15年間室井さんでいてくださった。『正しくないことをやったら斬るぞ』くらいの緊張感を持っていてくださったおかげで、本気でぶつかり合うことができましたね。すごく感謝しています」。
柳葉も「織田くんが青島という男をあそこまで情熱を持って演じてくれたおかげで、室井という男を引っ張ってもらえた」と言葉を返す。「織田くんがあれだけ青島という男にこだわっているんであれば、俺も室井にこだわらなければいけないという思いをさせられましたね。今回も、僕はリハーサルを重ねながら手探りで室井を表現していったんですけど、織田くんはそれに対して自分はどうしたらいいんだろうっていう、やっぱり新たな動きを模索してくれていましたから」。
その言葉通り、警察組織に絡む事件をメインにしたことで、“正しいことをするための組織改革”という青島と室井の男の約束が再びクローズアップされることになる本作には、青島と室井がガッツリとタッグを組んだ連携プレーも久々に登場。「むちゃくちゃ気持ちよかったです。ずっとこれをやりたかったですよ(笑)」と柳葉も久々の織田との撮影を楽しんだ様子。
「本気でやるからこそ素晴らしいシーンが生まれる。化学反応がない現場は面白くないですよね」という織田の言葉に、大きくうなずく柳葉。そこには青島と室井の関係と同じく、言葉を交わさずとも「踊る大捜査線」という作品に対して共に戦い続けてきた二人の姿があった。(取材・文:永野寿彦)
映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』は9月7日より全国公開