地井武男さん、石原裕次郎さんの手形も登場!日活100周年に宍戸錠、藤竜也ら230人の俳優&スタッフが集結!
10日、調布の日活撮影所で日活創立100周年記念式典手型モニュメント除幕式が行われ、宍戸錠、浜田光夫、和泉雅子、松原智恵子ら日活黄金期を支えたスター、名優たちが日活100年を祝い、勢ぞろいした。
日活創立100周年記念式典手型モニュメント除幕式写真ギャラリー
1912年9月10日、日本活動写真株式会社としてスタートした映画会社日活の歴史。太平洋戦争の激化による製作中断、ロマンポルノへの転身、倒産などその100年の歴史は決して平たんなものではなかったが、「作り続ける」ことでその存在感を発揮。今後も、鈴木清順監督、宍戸錠主演の1963年の映画『野獣の青春』のリメイク版を、ジョン・ウー監督と共同製作することが発表されており、話題となっている。
記念式典には、日活100年を支えたスタッフ、俳優陣など230人が集結。会場は同窓会の様相を呈しており、会場前方のスクリーンに数々の日活映画が映し出されるたびに、「懐かしい!」「若いね!」などの声が飛び交い、皆が一様に昔話に花を咲かせていた。
この日披露されたのは、日活映画を彩った俳優、女優60人、そして監督4人の計64人による100周年を記念した手型モニュメント。縦2.4メートル、横6.32メートルのモニュメントは、1年ほど前から少しずつ製作。中には今年急逝した地井武男さん、中原早苗さんの手形も収められたほか、下北沢の本多劇場内に展示されていた石原裕次郎の手形の複製品も共に収められた。このモニュメントは日活撮影所と、2013年の東京国体のメイン会場となる飛田給駅に設置される予定だ。
除幕は、宍戸、浜田、和泉、松原、そして佐藤直樹社長の5人の手で行われた。宍戸が「たぶん(1期生の)私が一番古いだろうと思いますが、映画作りほど面白いものはない。俺たちみたいなのを雇って、次の100年をうまくやってほしいね」とメッセージ。さらに松原が「日活は、わたしを育ててくれた恩人であり、懐かしい場所です。100周年を迎えるということでこんなうれしいことはありません。これからも末長く、200年、300年を迎えることを願っております」と祝辞を述べると、会場からは大きな拍手が起きた。(取材・文:壬生智裕)
■日活100周年記念手型モニュメントの参加者
俳優:石原裕次郎、石橋蓮司、内田裕也、榎木兵衛、大杉漣、岡崎二朗、小沢昭一、小高雄二、風間杜夫、桂小金治、蟹江敬三、川口恒、川地民夫、小林旭、西郷輝彦、沢本忠雄、宍戸錠、杉良太郎、高橋英樹、地井武男、津川雅彦、中尾彬、浜田光夫、深江章喜、藤竜也、舟木一夫、三國連太郎、安井昌二、柳瀬志郎、渡哲也
女優:秋吉久美子、浅丘ルリ子、芦川いづみ、伊佐山ひろ子、和泉雅子、伊藤るり子、稲垣美穂子、丘みつ子、風祭ゆき、香月美奈子、片桐夕子、北原三枝、笹森礼子、清水まゆみ、白川和子、白木万理、田代みどり、谷ナオミ、月丘夢路、筑波久子、十朱幸代、中原早苗、夏純子、西尾三枝子、野川由美子、松原智恵子、美保純、宮下順子、山本陽子、吉永小百合