クリント・イーストウッド主演作、東京国際映画祭クロージング作品に決定!
クリント・イーストウッドが『グラン・トリノ』以来4年ぶりに俳優復帰を果たした映画『人生の特等席』が、第25回東京国際映画祭クロージング作品に決定した。監督、俳優として華々しいキャリアを持つイーストウッドだが、第19回にオープニング上映された監督作『父親たちの星条旗』以外は同映画祭との関わりがなく、意外にも主演作が上映されるのは今回が初めてとなる。
映画『人生の特等席』は、長らく疎遠だった父と娘の心の交流を描く上質なヒューマンドラマ。大リーグのスカウトマンとして活躍してきたものの、視力の低下により球団での立場が危うくなったガス(イーストウッド)。不本意ながらも娘ミッキー(エイミー・アダムス)は彼の目の代わりとしてスカウトに同行するようになり、次第に二人はお互いの関係を見つめ直していく……。
本作のメガホンを取ったのは、新人のロバート・ロレンツ監督。リドリー・スコット監督やスティーヴン・スピルバーグ監督など、著名な監督たちがクロージングを飾ってきた東京国際映画祭において、新人監督作品の選出は第13回のマックG監督『チャーリーズ・エンジェル』以来12年ぶりの快挙である。
しかしロレンツ監督は新人といえども、1995年の映画『マディソン郡の橋』以来17年にわたってイーストウッドから直接映画作りを学んできた唯一の弟子であり、今回の選出はとりたたて驚くべきことでもないかもしれない。そんなイーストウッドの魂を受け継ぐロレンツ監督が、イーストウッド、『魔法にかけられて』のエイミー、『TIME/タイム』のジャスティン・ティンバーレイクといった新旧の映画スターをそろえて描くドラマは、東京国際映画祭の締めくくりを感動で満たすはずだ。(編集部・市川遥)
映画『人生の特等席』は11月23日より丸の内ピカデリーほか全国公開
第25回東京国際映画祭は10月20日から28日まで開催