『ジョーズ』水中カメラマンが死去 対決シーンのために実際のサメを撮影
映画『JAWS/ジョーズ』に水中カメラマンとして参加したロン・タイラーさんが現地時間9日、白血病のため死去した。78歳。
Varietyによると、自然保護活動家として知られるロンさんは、オーストラリア・シドニー生まれ。数十年にわたってサメの保護活動に従事しており、スティーヴン・スピルバーグ監督から要請を受けて『JAWS/ジョーズ』に参加した。
ロンさんが関わったのは、本作のハイライトともいえる、サメが人の入った檻をバラバラにするシーン。同作の撮影では機械仕掛けのサメが用いられていたが、このシーンに使われたサメの映像には、ロンさんが実際のサメを撮影したものが含まれており、作品のクオリティー向上に貢献。今や海洋パニック映画の金字塔となっている同作制作の上では欠かせない存在だったことがうかがえる。
ロンさんは、続編『JAWS/ジョーズ2』のほか、映画『としごろ』『青い珊瑚礁』『ハネムーン・イン・ベガス』にも水中カメラマンとして参加している。(編集部・福田麗)