岡田准一、療養中の共演者・市川染五郎からの手紙に「回復に向かっているようで安心しました」
15日、映画『天地明察』公開初日記念イベントが有楽町マリオンにて行われ、主演の岡田准一、宮崎あおい、横山裕、笠原秀幸、滝田洋二郎監督、原作者の冲方丁氏が、劇中に登場する江戸時代の天体観測器具「大渾天儀」お披露目セレモニーと初日舞台あいさつに出席した。現在療養中の出演者・市川染五郎からは激励の手紙が届き、岡田は「回復に向かっているようで安心しました。京都での撮影ではとてもお世話になったので、早く回復して、また素晴らしい踊りやお芝居を見せてほしいです」とエールを送った。
約3.5メートルもの巨大「大渾天儀」が展示された有楽町マリオン前でのテープカットで幕を開けた本イベント。残暑が厳しい炎天下でのイベントに、岡田は「昨年夏の暑い中、この渾天儀を使いながらの撮影を思い出します」と懐かしい表情で語った。
そして上映終了後に行われた舞台あいさつで岡田が「僕にとって30歳になって最初の転機となる作品。周囲のプロフェッショナルな人たちに囲まれて作った思い出の映画です」と共演者・スタッフへの感謝を述べれば、岡田演じる安井算哲の妻・えんを演じた宮崎は「みんなで心を込めて作った作品。きっと皆さんの心に残る映画になると思います」と力強く作品をアピールした。
算術と星に魅了され、暦作りに没頭する主人公の安井算哲にちなみ、何オタクかと聞かれた岡田は「歴史と格闘技オタクですね。世界中の格闘技の種類と名前が言えます」と明かしたが、あまり話が広がらず、司会者の戸惑う姿に会場は爆笑。一方の宮崎は「一人で物を作るのが好きで、編み物とかマスキングテープで箱をコラージュしてプレゼントしたりしています。手芸オタクですかね」とイメージ通りの趣味を語り、岡田とは違った意味で客席は盛り上がった。
本作は、冲方丁原作の時代小説を、映画『おくりびと』の滝田洋二郎監督が映画化。江戸時代前期、800年間もの間、国内で使用されていた中国暦のズレを正し、日本独自の暦作りを行った安井算哲の半生を描いた物語。(磯部正和)
映画『天地明察』は全国公開中