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トム・ハンクス×『マトリックス』ウォシャウスキー監督の超大作が登場!インディー映画として史上最高の制作費1億ドル!

第37回トロント国際映画祭

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トロント映画祭に出席した『クラウド アトラス』の主演トム・ハンクス
トロント映画祭に出席した『クラウド アトラス』の主演トム・ハンクス - photo:George Pimentel

 『マトリックス』のラナ&アンディ・ウォシャウスキー監督コンビと『パリ、ジュテーム』のトム・ティクヴァ監督が手掛けた新作『クラウド アトラス』が、インディー映画にして史上最高額となる制作費1億ドル(約80億円)で作られた大スペクタクル作として、第37回トロント国際映画祭でも話題をさらっている。(1ドル80円計算)

 本作は、デイヴィッド・ミッチェルの同名ベストセラー小説の映画化作品。原作者であるミッチェル自身、「これは映画化するのは残念ながら無理だろう」と思っていたという壮大な物語で、1849年から約500年にわたってさまざまな国を舞台に、六つの短編が一つにつながっていく構造となっている。

 トム・ハンクスハル・ベリーといった出演者たちは、なんと一人で複数の役柄を演じており、時代と人種を超えて物語に関わるというかなり野心的な試みがされている。

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 トムがトロント映画祭でのインタビューで、「初めて脚本を読んだとき、僕の休憩は一体いつなんだ? と思ったよ。出ずっぱりで、休める時間がなさそうだったからね(笑)」と語れば、ハルも「正直初めて脚本を読んだ時、混乱してしまったわ」とあまりにも壮大な物語に面食らったと笑顔で明かしていた。

 その一方で、同じく同作に出演しているジム・スタージェスは「最初は不安だったけど、演じているうちに自分が演じているキャラクターというのは、時代や場所を超えてつながっていて、実は一人の人間なんだと気付いて納得した」と語るなど、脚本に込められた思いをしっかりつかんだようだ。

 500年と六つの物語が、一つのメッセージへとつながっていくという今まで見たこともないようなこの大スペクタクル作。映画を観るという体験に興奮をよみがえらせてくれる壮大な作品であると評価されている。(取材・文:中村明美)

映画『クラウド アトラス』は2013年春、全国公開
第37回トロント国際映画祭は9月16日まで開催

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