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アカデミー賞を左右するトロント映画祭観客賞の行方!『アルゴ』かカナダ出身ライアン・ゴズリング主演作か?

第37回トロント国際映画祭

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映画『ザ・プレイス・ビヨンド・ザ・パイン』に出演のブラッドリー・クーパー、エヴァ・メンデス、ライアン・ゴズリング
映画『ザ・プレイス・ビヨンド・ザ・パイン』に出演のブラッドリー・クーパー、エヴァ・メンデス、ライアン・ゴズリング - photo:Sonia Recchia

 トロント国際映画祭は毎年オスカー戦線が始まる場所といわれていて、アート系の作品が多い他の映画祭に比べ、商業的な大作も公開されることで有名な北米最大の映画祭だ。同映画祭に参加しているトム・ハンクスも、「トロント映画祭は、今や世界で一番大事な映画祭だ」と語ったほど。大賞は、審査員が決めるのではなく、実際にお金を出して映画を見た観客の投票によって決められるのも特徴だ。

観客賞の最有力候補!映画『アルゴ』場面写真

 例えば、トロント映画祭で観客賞を受賞した映画『英国王のスピーチ』『スラムドッグ$ミリオネア』などがオスカーを獲得している。このようなケースが近年増えているため、同映画祭への注目度もより高くなっているのだ。

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 そんな大注目の第37回トロント国際映画祭の観客賞の行方。現時点で評判がいいのは、ベン・アフレック監督&主演作の『アルゴ』。政治的な要素がありながらも、とにかく思いきりスリリングで非常に見応えのあるエンターテインメント作として仕上がっているところが高く評価されている。

 また地元カナダ出身のライアン・ゴズリングが、『ブルーバレンタイン』の監督と再びタッグを組んだ『ザ・プレイス・ビヨンド・ザ・パイン(原題) / The Place Beyond the Pine』の評価も異様に高い。同作でライアンが演じるのは、息子の養育費を稼ぐためにバイクを乗り回して銀行強盗をする主人公。ブラッドリー・クーパー演じる警察の登場によって、物語は思いも寄らぬ展開をみせることになる。

 さらに、ブラッドリー・クーパーとジェニファー・ローレンスが主演しているデヴィッド・O・ラッセル監督の新作コメディー『シルバー・ライニングズ・プレイブック(原題) / Silver Linings Playbook』も注目作の一つ。今までとは一味違うジェニファーが見られる上、ブラッドリーにおいてはキャリア最高とすらいわれる演技を披露している。

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 当然ポール・トーマス・アンダーソン監督作『ザ・マスター(原題) / The Master』の評価も高く、実話を基にしたインディー作にしてヒューマン・コメディー『ザ・セッションズ(原題) / The Sessions』も笑って泣けるドラマとして人気が高い。オスカーの行方を占うトロント映画祭の観客賞の発表は、現地時間16日午後12時からの予定だ。(取材・文:中村明美)

第37回トロント国際映画祭は9月16日まで開催

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