『マルコヴィッチの穴』のチャーリー・カウフマン、クラウドファンディングで新作アニメの製作費調達に成功!60日間で3,000万円超!
映画『マルコヴィッチの穴』や『エターナル・サンシャイン』の脚本家として知られ、映画『脳内ニューヨーク』では監督も務めたチャーリー・カウフマンが、クリエイターたちのクラウドファンディングのためのサイトKickstarterにて、アニメ映画『アノマリサ(原題) / Anomalisa』の製作費406,237ドル(約3,250万円)を60日間で調達することに成功した。
チャーリー・カウフマン脚本映画『エターナル・サンシャイン』フォトギャラリー
クラウドファンディングとは、ネットを通じて一般から出資を募る資金集めの活動のこと。Kickstarterは、主にクリエイティブ作品のクラウドファンディングサービスを行っているサイトで、カウフマンは、製作パートナーで、製作会社スターバーンズ・インダストリーを運営するダン・ハーモンとディノ・スタマトプロスとともに、7月11日に『アノマリサ(原題)』の出資者募集の告知をKickstarter上に掲載、当初の目標額200,000ドル(約1,600万円)を大きく上回る金額を60日で達成してしまった。
告知ページには、Kickstarterにて資金調達を試みる理由について、「我々の目的は、ハリウッドシステムの影響を受けないところで、ユニークで美しい映画を作ることです」と書かれている。
『アノマリサ(原題)』は、カウフマンが、フランシス・フレゴリというペンネームで2005年に書いた戯曲のアニメ映画化企画で、平凡な日常生活にうんざりしている男の話で40分ほどの尺になる予定。本作の映画化に際し、カウフマンは、プロデューサー及びスーパーバイザー的な役を務めることになるという。
最小投資額5ドルの投資者には、公式フェイスブックページで名前をクレジット、15ドルならポスターがダウンロードできる、公式ツイッターで本人あてのメッセージがツイートされる、など、投資額に応じたメリットが付帯している。1万ドル(約80万円)以上となると、映画にエグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジット、キャストスタッフとのプレミア上映会、スタジオツアー、ストーリーボード、DVDなど、投資家特典が盛りだくさんだ。(1ドル=80円換算)(鯨岡孝子)