満島ひかり、映画界のベテランをうならせる!名カメラマン・木村大作「いい女優になれる」
22日、映画『北のカナリアたち』とアウトドア・ブランド「モンベル」のコラボレーションイベントがさいたまスーパーアリーナにて行われ、本作で撮影を務めたカメラマンの木村大作が登壇。実力派若手女優として活躍の目覚ましい満島ひかりとの際どい撮影秘話を明かした。
数多くの映画でカメラマンとして活躍し、映画『劔岳 点の記』では監督を務めた木村。その歯に衣着せぬ発言も人気を集めており、この日も「本当だったら埼玉あたりでも撮れたのに、東映の社長の岡田裕介さんの尽力で舞台を北の果て(北海道・利尻島、礼文島)にした。これで1人往復10万円ですよ! お金、ものすごいかかってるんでよ。でも映画は場所っていうからね」と感謝を込めつつ、ぶっちゃけトークを展開。
また、話が俳優陣に及ぶと「(吉永)小百合さんとはこれで6回目。この映画に入る前に、全部見返したんだけど、自分で撮っていて言うのもなんだけど、本当に何でこんなに変わらないんだろう」と吉永のりんとした美しさを絶賛。さらに「満島ひかりって女優さんがいるだろう。沖縄出身の美人で雰囲気があるけど、自己主張が強そうだったので、最初の衣装合わせのとき、(そのことを言って)かましたら『木村さんほどじゃありませんから』って言われてね。スタッフみんなずっこけて、スッと入っていけたよ」と裏話を披露した。
そんな満島について木村は「衣装の話のときも、ちゃんと先に現地に入って(寒さを)確認していたし、やることやってる。あと普通は、カメラの位置とかを意識して芝居するんだけど(満島は)平気で背中向けたり、自分の顔が裏になっても良いって思って芝居する。びっくりしたよ。将来努力すればいい女優になれると思うよ」と吉永に言及したときとはまた違った表現で、新たな才能にエールを送っていた。
最後に「昔から(吉永)小百合さんの映画は人がいっぱい来るんだけど、これは僕が撮ったから、いつもよりいっぱい入ってくれないと困るんです。そうしないと本当に次の仕事がなくなっちゃうんだから」と木村独特の表現で映画のヒットを祈願していた。(磯部正和)
映画『北のカナリアたち』は11月3日より全国公開